広大救急プログラムでは、外傷診療研修で外科系の手技や知識を学んだり、他科専門医の習得(ダブルボード)を目指せます!

2025年6月1日に、第1回 広島大学病院 救急集中治療科 プログラム説明会を開催いたしました!

今回は、第1回プログラム説明会の一部【外傷整形外科研修とダブルボードのキャリアパス】をご紹介します!

整形外科と救急科の両方に興味がある方や、外科系のダブルボード取得を検討中の先生は、ぜひ最後までお読みください。

 こんにちは、救急集中治療科専攻医3年目の下村啓祐です。現在は広島大学病院の外傷整形チームに所属し、救急科出身として整形外科の専門性を高めながら、重症外傷の初期対応から集中治療管理まで一貫して診療することを目標に研修しています。

自己紹介とこれまでの歩み

 私は広島大学卒業後、呉医療センターで初期研修を行い、専攻1年目を安佐市民病院、2年目から母校の救急集中治療科に戻って研鑽を積みました。専攻3年目となる2025年4月からは、外傷整形チームに半年間所属し、救急医としての視点に整形外科の手技と知識を加えるべく研修中です。

救急科の専攻を決意した背景として、診療科を決める動機は大きく以下の二つがあると考えました。

私の理想とする医師像は、「目の前のあらゆる疾患に対応できるブラック・ジャックのような医師」です。そのため、苦手だけどできるようになりたいことを増やすために、救急科医を目指すことにしました。

なぜ外傷整形を選んだのか

 初期研修で重症外傷に触れる機会が少なかったこと、そして「苦手だけどできるようになりたいこと」に挑戦する形で外傷整形研修を決意しました。

これまでの経験症例・手技

 研修を初めて2か月目ですが、これだけ多くの経験をさせてもらっています。

救急外来横の処置室で迅速に対応できる環境により、「到着後5分で手術室入室」といった超急性期の外科的治療介入を経験できたのも、いい経験でした。もっとこれからも経験を積んで、執刀医として手術にも入る経験を重ねていきたいと思います。

ダブルボード取得の魅力

救急科とその他の基本領域の専門科の専門医を習得することを、ダブルボードと呼びます。

ダブルボードには、様々なメリットも多く、現在専門医機構が救急科と他の診療科のダブルボードを習得する道はどんどんと整備されつつあります。

 例えば、整形外科専門医を合わせて取得する場合、通常3年9か月かかるところを、救急専門医取得済みの先生は最短約3年で達成可能です。これは2023年より開始されたダブルボードカリキュラムで研修することで、短期間で取得できます。


救急科で幅広い初療や全身管理を経験した後に、整形外科をはじめとする他の専門性を深めることで、「選択肢の幅が広がり、キャリアの自己設計がしやすい」のが魅力です。

 先輩医師の中には、整形外科×救急、外科×救急など多彩なダブルボードホルダーを目指す医師も在籍しており、広島で救急科を専攻する際には、ロールモデルが豊富な点も魅力です。

外傷整形チームで身に付くスキル

  • 救急搬送から集中治療まで一貫管理する力
  • 重症骨盤・四肢外傷に対する最適な手術タイミングの意思決定
  • 局所麻酔ブロック・外固定・創外固定などの整形外科手技
  • 機能予後を見据えたリハビリテーション計画と外来フォロー
  • 軽症外傷から日常整形までカバーする外勤先での一般手術経験

 初回手術の質が予後を大きく左右するため、救急医の視点で全身状態とバイタルを読みながら、適切なタイミングで追加処置・再建術を提案できる点が、自分の強みになると信じて、毎日研鑽を積んでいます。

救急科+外傷整形を目指すあなたへメッセージ

 やりたいと思った時が挑戦のタイミングです。広大救急にはフットワークの軽い指導医が多く、休日や夜間でも自主的に手術に参加できる柔軟な体制があります。救急で培った判断力に外傷整形の技術を掛け合わせれば、患者さんを初療から社会復帰まで導ける急性期から生活期までトータルで患者を診れる救急科医になれます。一緒に学びましょう!

【第2回もあります!】広島大学病院 救急集中治療科 プログラム説明会 2026年度

イベント概要

  • 日程:
    ・第2回:2026年7月27日(日)
    16:30~ 開始予定
  • 会場:広島大学 中央研究棟3階 救急集中治療医学研究室
  • 形式:対面+Web (Zoom配信)
  • 参加費:無料(懇親会の焼肉も無料です!)

救急や外傷整形に興味のある方、将来のキャリアに迷いがある方は、ぜひ一度足を運んでみてください!

広大救急に見学に来てくだされば、スタッフの生の声を直接聞けますよ!

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