【11月9日開催】広島でECMOと人工呼吸を学びませんか
『日本ECMOnet講習会』
人工呼吸・ECMO講習会(広島大学開催)
次の危機に備え、知と技をつなぐための講習会を、広島で開催
開催日時:2025年11月9日(日)
会場:広島大学病院
申込フォーム:https://www.ecmonet.jp/w73ef/seminar2025
受講料:無料(交通費は自己負担)
主催:特定非営利活動法人 日本ECMOnet(厚生労働省委託事業)

これまでの歩み
2009年、H1N1パンデミックが世界を揺らしたとき、広島大学は日本呼吸療法医学会のECMOプロジェクト委員会の活動に加わり、座学とハンズオンを組み合わせたECMO講習会を全国で毎年開催してきました。
2019年、新型コロナウイルス感染症の流行が始まると、活動はさらに広がります。名称を「日本ECMOnet」に改め、全国47都道府県で人工呼吸器とECMOの講習会を実施しました。東京や沖縄など医療が逼迫した地域には、継続的にチームを派遣し、現場を支えてきました。
こうした活動は高く評価され、今では「ECMOは誰でもすぐに扱えるものではない」という現実が広く理解され、厚労省の支援のもと、コロナ禍が終息した今も次のパンデミックに備えるための人材育成が継続されています。

広島開催の意義
中国四国地方としては、2025年11月9日(日)に広島大学で開催されます。
広島コースは、中四国9県(+希望があればそれ以外の都道府県も可)が主な対象地域となります。
すでにECMOの集約化が進んでいる地域も、そうでない地域もあるかもしれません。
それでも、この装置がどのようなものかを知ることは、医療のさまざまな場面で重要です。
そして、ECMOに至らないための人工呼吸器の正しい使い方を学ぶことは、患者さんを守るための確かな力になります。

講習会の内容
本講習会は「人工呼吸コース」と「ECMOコース」で構成された1日研修です。
人工呼吸コース(8:30~12:15)
人工呼吸器の原理や設定方法、適切な運用方法を学びます。
ECMOコース(13:00~18:00)
ECMOの基礎から実践的な操作、トラブル対応までを、座学とハンズオンで体感します。


両コースとも事前学習や確認テストがあり、実機を用いたシミュレーション研修を通して知識を現場の判断力へと結びつけます。
参加は医師・看護師・臨床工学技士で構成されるチームが基本です。
開催概要
- 開催日時:2025年11月9日(日)
- 会場:広島大学病院
- 申込フォーム:https://www.ecmonet.jp/w73ef/seminar2025
- 受講料:無料(交通費は自己負担)
- 主催:特定非営利活動法人 日本ECMOnet(厚生労働省委託事業)
広島大学救急集中治療医学からのメッセージ
私たちは、「ECMOを安全に運用できる人材」と「ECMOに至らないための人工呼吸管理スキル」の両方を広めることを目指しています。
この講習会は、地域の重症患者診療体制をより強くするための一歩です。
次のパンデミックが、いつ、どのように訪れるかは誰にもわかりません。
その時、現場に立つ人が自信をもって判断できるように——
この一日が、未来の安心をつくる礎になることを願っています。