【第2回は7/27開催!】第1回 広島大学病院 救急集中治療科 プログラム説明会が無事終了しました!

あなたの救急への夢を、広大救急からスタートしませんか?
医学生・初期研修医向け「救急集中治療科プログラム説明会」開催!

今回は、第1回プログラム説明会の開催後のまとめ記事になります!

現地の対面参加に加えて、オンライン(Zoom)でも同時配信しました!

web併用にもかかわらず、現地参加の先生方ありがとうございました😊

医師人生の大きな岐路なので迷って当然!でも絶対後悔しないはずです。👌

どちらの形式でも、もちろん参加無料でした。参加したかったな…と思ってくださった方は、第2回を是非お申し込みくださいね。

このプログラム説明会の最大の魅力は、広島大学病院以外の広島県内で救急の研修ができる病院説明を受けることができること。

以下のような多様なプログラムでの研修、そして広島大学病院の特色の一つである地域研修と外傷診療についても、現場で働く先生たちの生の声をたくさん聴くことができる会となっていました!

それぞれのプログラムや、研修病院の特色を以下にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね▼

① 広島大学病院 救急・集中治療専門医プログラム

広島大学病院では、三年間で“初期診療・ER対応”と“集中治療”の両輪を学ぶことを目標にしています。

  • ローテーション構成(一例)
    • 1年目:大学病院または市中関連病院で救急・ICUを集中的に経験
    • 2年目:大学⇆市中を入れ替え、県外施設(倉敷中央病院、前橋赤十字、一宮西など)にも自由に派遣
    • 3年目:本人の希望を踏まえ、ドクターヘリ基地、外傷センター、地方ICUなどをオーダーメードで選択
  • 症例数・設備
    • 高度救命救急センター22床+HCU10床、年間1,500例の重症患者
    • ECMOセンター・ドクターヘリ基地病院(年間出動約400件)
    • 小児重症・外傷・ECMO搬送も24時間体制
  • 教育
    • 毎朝カンファレンス(前日入室・外傷症例・ICU症例を全員で共有)
    • 週1回「専攻医回診」+「教育カンファ」…教授直々のベッドサイド指導
    • 座学:死亡症例・転帰症例振り返り、各種ハンズオン(ICP、エコー、気管切開など)
  • 働き方
    • 完全シフト制、オンコールなし
    • 研究・学会は旅費補助あり(集中治療学会・救急医学会は3日フル参加実績)

より詳しく広大救急のプログラムについて知りたい方は、以下のボタンをタップして確認してみてくださいね▼


② 県立広島病院 救急科プログラム

県立広島病院は災害医療と高度救急のハイブリッドが売りです。

  • 病院規模:712床、ICU8床+HCU16床、救命救急センター(年間救急車7,000台/三次救急1,200台)
  • 特色
    • 総合周産期母子医療センター併設:妊婦CPAや母体救命も積極的に対応
    • プレホスピタル・災害対応:DMAT出動・多数傷病者事案への現場派遣
  • 教育体制
    • ベテラン指導医が多く、ホットライン対応~チームマネジメントまで段階的に習得
    • 朝7:50-8:00のWeb症例検討を定期開催
    • ICLS・JATEC・母体救命(MCLS)インストラクター取得を全面支援
  • 働き方と福利厚生
    • 完全シフト・オンコールなし、一般病棟主治医業務なし
    • 学会出張は旅費補助可
    • 時間外労働を減らし、家庭・趣味を尊重する文化

③ 国立病院機構 呉医療センター 救急科研修

「海軍の街」呉を支える基幹救命センターです。

  • 病院データ:610床(精神科31床含む)、救急車3,600台、ドクターヘリ28件/年
  • 担当業務
    • 朝8:00 全体カンファ(救命24床+院内急変振り分け)→救急科カンファで方針決定
    • 救急外来:月-金日勤は曜日当番制(救急科・内科・外科が協力)
    • 入院:救命センター+院内他科並診(敗血症、重症熱傷、中毒など)
  • 強み
    • 熱傷・中毒・環境障害(熱中症・低体温)など“ニッチ領域”の経験が豊富
    • NP(診療看護師)2名と協働し、レジデントは手技も独り占め状態
  • 勤務・報酬
    • 時間外手当は、時間外の上限に守られたうえで支給される(70hで+約12万円)
    • 宿直は月2回前後、必ず上級医とペア

④ 広島赤十字・原爆病院 救急・集中治療科研修

“血液内科日本一”の大規模基幹病院で、2-2.5次救急+ICU管理が数多く経験できます!

  • 施設概要:565床、血液内科新患全国1位、ICU4床(特定集中治療管理料5)+HCU12床
  • 主な業務
    • 平日8:25-17:00:救急車10–25台を救急科+研修医で対応(ウォークインなし)
    • 17:00以降は内科・外科当直へスムーズに引き継ぎ、主治医業務なし
    • ICU/HCU:術後症例を含む全身管理をセミクローズドで担当
    • 院内RRT・CV/PICC依頼は日勤帯に集中
  • 設備・症例
    • CT室隣接の新築ER(ストレッチャ5台+感染隔離2室)
    • VA-ECMOやRRTなど、高度医療を提供する機器は充実している
  • 働き方
    • シフト制でQOL高め、外勤・学会参加は自由度大(旅費・参加費補助あり)
    • 女性医師比率3割超、夏休みはまとめて1週間以上取得実績も

⑤ 広島市立安佐市民病院 救急科プログラム

県北部地域6,500台の救急車を受け止めるER型救急です。

  • 病院規模:434床、ICU8床、ER(重症室6・観察9・診察3)+屋上ヘリポート
  • 受け入れ実績(2023)
    • 救急車 6,500台/年(ホットライン610台、ヘリ36件)
    • 多発外傷を含む三次症例は大学に次ぐボリューム
  • 勤務形態
    • 日勤 8:00-17:00 週4コマ
    • 遅番 13:00-21:00 週1コマ 救急車ピーク帯を厚くカバー
    • 専攻医4年目後半から月1-2回の単独夜勤(翌日休み)
  • 教育
    • 毎週水曜07:30-08:00 研修医勉強会(症例検討・救急手技)
    • 年一回開催、“安佐市民キャンプ”では、他科の上級医による豪華ハンズオンセミナーを開催
  • 給与モデル(後期レジデント)
    • 基本給50万円+時間外+関連病院当直(月1回 7万円)=総額60万超が目安

⑥ 地域枠 広大救急専攻医のキャリアデザイン

地域枠で入学し医師免許を習得した専攻医は、卒後12年以内に9年間の公的勤務(うち中山間4年)が義務となります。その義務年限のうちにどのようにキャリアを身に着けるかを、みんなで考えました。

  • 勤務先モデル(例)
    • 中堅総合病院(三好中央病院)で3年 → 中小病院(安芸太田病院)で1年
  • 得られたもの
    • 救急車初期対応からICU管理まで“一人で回す力”
    • 地域講演会・行政連携・医療計画策定など診療以外のスキル
    • 救急科専門医・集中治療専門医を義務年限中に取得
    • 学会活動や執筆などの対外的な活動
  • ポイント
    1. キャリアの自己設計が必須 – どのスキルをどこで伸ばすかを自分で交渉
    2. 地域に価値を示す – “やりたい”だけでなく“地域にどう貢献するか”をプレゼン
    3. 救急科だからできる幅広さ – 内科・外科・在宅・災害…活躍の場が尽きない

⑦ 整形外傷グループ(ダブルボード研修)の魅力

救急科+整形外科のダブルボード研修で“外傷の受傷直後から社会復帰まで”を見届ける知識とスキルを学べる研修が、広大救急では可能です。

  • 外傷チーム構成:常勤専門医4名+大学救急科+整形外科 ローテーター
  • 半年ローテの取得手技(4-5月実績の2か月間)
    • 開放骨折創外固定 2例
    • 大腿骨頸部骨折CHS・PFNA挿入 4例
    • 皮神経ブロック/超音波ガイド下各種ブロック 20例超
    • 脱臼整復(肩・肘・股など)10例超
  • 教育スタイル
    • 手術室・ERが同フロアで“搬入後5分での手術”が可能な現場のスピード感を学べる
    • 病棟回診・外来フォローまで一貫して担当し、救急科のみでは学びえない機能予後を学習
    • オンコールの休日・夜間は“行きたい人だけ”参加 OK の柔軟なチーム体制
  • ダブルボード取得例
    • 救急→整形:必要3年9か月を3年間に短縮できる
    • 救急→外科、脳外科→救急も広大救急では実績あり
  • メリット
    1. 初期対応・集中治療・骨接合・機能回復を一人で設計
    2. 整形専門用語・治療戦略を理解し、多職種ハブとして活躍
    3. 地方外傷センターや災害現場で即戦力になれる

まとめ

広島県の救急・集中治療系プログラムは、大学を中心に“病院ごとの特色”を組み合わせて自由度高く修業できる点が最大の魅力です。



さらに、現地参加される方は、焼肉屋さんでの懇親会を開催しました!

総勢10名以上の参加者の方にお越しいただき、一人広大救急のプログラムを選択し仲間となってくれた後輩が増えた、幸せな懇親会でした◎

【第2回もあります!】広島大学病院 救急集中治療科 プログラム説明会 2026年度

イベント概要

  • 日程:
    ・第2回:2026年7月27日(日)
    ※両日ともに 16:30~ 開始予定
  • 会場:広島大学 中央研究棟3階 救急集中治療医学研究室
  • 形式:対面+Web (Zoom配信)
  • 参加費:無料(懇親会の焼肉も無料です!)
救急に少しでも興味のある方、
将来に迷いがある方は、ぜひ一度足を運んでみてください!

こんな人におすすめ

  • 救急や集中治療の仕事について実際に知りたい
  • 幅広いフィールドで活躍できるキャリアを考えている
  • フライトドクターや外傷外科に興味がある
  • 小児救急集中治療に関心がある
  • 気軽にスタッフや先輩レジデントに相談してみたい

当日はスライドや動画を交えながら、皆さんの疑問・質問にもドンドンお答えします。
また、懇親会の焼肉では、普段聞きづらいことも含めて、ぶっちゃけトーク大歓迎です!

また、県外からお越しいただく方には、一部交通費を支弁いたします!(費用上限、人数制限あり、ご相談はお早めに!)

お問い合わせ

広島大学救急は、新しい仲間をいつでも歓迎しています。

さらに詳しく知りたい方へ

当科やプログラムの詳細に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

広大救急に見学に来てくだされば、様々なスタッフの生の声を聞けますよ!

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