【1】プロフィール・背景
N.H.さん(初期研修医1年目)
- 出身大学:他県の地方国立大学
- 興味分野:外傷救急に強い関心あり
- 見学のきっかけ・目的
- 地元が広島であり、将来的なキャリアの拠点を広島に置くことを検討中。
- 広島大学病院 救急科・集中治療科の「自由度の高いキャリア選択」と「のびのびした雰囲気」を実際に見てみたいと思い、今回の見学を決意。
【2】当日のスケジュール
8:00 朝のカンファレンス
朝はスタッフが集まってのカンファレンスから始まりました。プレゼン内容が簡潔かつ明瞭で、若手〜ベテラン問わず意見交換が盛ん。「プレゼンのトレーニングがしっかりできる環境」という印象を受けました。
9:00〜12:00 午前の診療・病棟回診
主にICUの病棟管理を見学。広島大学病院のICUの病室は完全に個室になっていて驚きました。チーム制で患者さんを担当し、1日の仕事を分担しながら、必要に応じて全員でフォローに回る体制がしっかりしていました。若い先生方がテキパキ動いている姿がまさに「医者らしくない(=いい意味で自由度が高い)」と感じ、救急医への憧れが一層強まりました。
12:00〜13:00 ランチタイム
この日はスケジュールの都合上、昼食をしっかり取れず…。院内でお好み焼きをスタッフの方のお話を聞きながらいただきました。
でも、病院周辺にはオシャレなカフェや手軽な定食屋さんがいくつもあると聞いたので、次回はぜひ探索してみたいと思います。
13:00〜16:00 午後の診療・救急搬送対応
午後は3次救急の患者さんが搬送される現場に立ち会いました。到着前からエコーや必要器材を準備しておくなど、チームワークの素早さに感銘。実際にエコーを触らせてもらい、指導医の先生から「もっとこうするといいよ」というアドバイスを直に受けられたのは貴重な経験でした。
16:00〜17:00 振り返り・終了
最終的には、カンファレンスルームで1日の振り返りをしながら質問タイム。特に整形外科との連携が深いことを知り、外傷救急に興味のある私には大きな魅力でした。今回は特別に四肢外傷再建講座の教授の先生ともお話させてもらい、今後のキャリアビジョンが広がる思いがしました。
【3】症例・学び
- 印象に残った症例
敗血症性ショックで搬送された患者さんの対応を目にしました。動脈ライン確保や挿管などが迅速かつスムーズに進んでいく様子は、まさに“救急科らしさ”の連続。指導医から「IVCだけでなくSVC(CT所見)も評価すると体液量をより正確に把握できる」というアドバイスをいただき、モニタリングの奥深さを実感しました。 - カンファレンス・ディスカッション
若手医師からも遠慮なくアイデアが飛び出す、開かれた雰囲気が魅力的。コメディカルの方々も積極的に意見を発信しており、**「多職種チームアプローチ」**がしっかり根付いているのがよく分かりました。
【4】スタッフ・職場の雰囲気
- コミュニケーション・指導体制
どの先生もフランクで質問しやすく、しかし患者さんの話となると一気に真剣モード。オンオフの切り替えがはっきりしているため、働きやすい空気が流れていました。 - アットホームさと教育環境
チーム内で検査結果を一緒に振り返り、手技に関しても逐一アドバイスをくれるなど、若手がどんどん成長できる土壌があると感じました。
【5】見学後の感想
- 事前イメージとのギャップ
ICUが完全個室だったり、整形外科など他科との連携が想像以上にスムーズだったり、実際に見てはじめてわかることがたくさんありました。 - 一日の学び・印象深いポイント
救急科はやはり「外傷に強い」「総合力を磨ける」領域だと実感。さらに、若い先生がのびのび働ける体制を目の当たりにして、将来的にここで研修するイメージがしやすくなりました。 - 広島大学病院 救急集中治療医学の強み
「全身管理という基本をしっかり身につけた上で、自分の興味に応じてキャリアを展開できる」――そんな柔軟性の高さが強みだと思います。
【6】今後のキャリア・アドバイス
- 将来の進路への影響
実際の現場を見たことで、外傷救急への興味はさらに強まりました。整形外科との連携や集中治療の幅広さも含めて、多くの選択肢が広がったと感じています。 - 見学を考えている方へのアドバイス
- 服装:白衣の下はスーツよりスクラブの方が、実際の診療を手伝わせてもらう場面でも動きやすく安心。
- 心構え:現場をしっかり見ると、事前にイメージしていたことと違う部分がたくさん分かります。積極的に質問することが大切!
外傷救急の最前線を肌で感じられた今回の見学は、私にとって大きな一歩となりました。広島大学病院の雰囲気やチームアプローチは想像以上に魅力的だったので、今後のキャリア選択の有力な候補に入れたいと思います。
— N.H.(初期研修医1年目)
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